29年前の今日
私の元に、天使が舞い降りた。
01

あの日は数十年ぶりの大雪で
病室の窓から見える、まだ暗い街に
真っ白な雪が深々と降り積もっていた。

「ママになったんだ…」

まだ若かった私の頬を伝う涙は
とても温かかった。

たったひとりで
大仕事を終えた私は
少し早い朝ごはんを食べて
静かに目を閉じた。

どれくらい眠っただろう。
朝が来て、あらためて
我が子と対面をはたした。




03
き、き、きよしあつみ…女の子なのに…


私は渥美清のような娘に
呼びやすく、覚えやすい
2文字の可愛い名前をつけた。

小学生になったある日、
娘がこんなことを言った。
02

自分の名前が好きじゃないと言うのだ。

一生懸命考えた名前だけど
本人的には気に入らなかったのかな…

「そっか。どんなお名前がよかったの?」












04
「キャサリン」

うちの子天才。

わが家の天使に
笑いの神も、舞い降りた。


娘たん、お誕生日おめでとう♡
そして
ママを選んでくれてありがとう。

20代最後の1年が
あなたにとって
素敵な年になりますように。


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